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月別アーカイブ: 2026年7月

ami NEWS~暮らし全体を支える~

皆さんこんにちは!

リハ&ナースステーションamiの更新担当の中西です!

 

~暮らし全体を支える~

 

 

リハビリデイサービスという言葉から、歩行訓練や筋力トレーニングを思い浮かべる方は多いでしょう。

しかし、高齢者の生活機能は、筋力だけで決まるものではありません。

食事量が減っていれば、運動に必要な力を維持しにくくなります。口腔状態が悪ければ、食べることや会話へ影響する可能性があります。認知機能や意欲が低下すれば、外出や人との交流が減ってしまうこともあります。

そのため現在の介護分野では、リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔を別々に捉えるのではなく、一体的に取り組むことが重視されています。厚生労働省でも、これらを組み合わせて利用者の状態を総合的に支える考え方が示されています。厚生労働省

今回は、身体機能だけではなく、認知、栄養、口腔、社会参加、ICTまで含めたリハビリデイサービスの技術についてご紹介します😊

運動できる身体は食事からつくられる

利用者様が訓練へ意欲的に参加していても、食事量が少なければ、十分な体力を保つことが難しい場合があります🍚

最近体重が減っていないか、食事を残すことが増えていないか、食欲が落ちていないかを確認します。

「年齢だから食べる量が少ない」と決めつけず、口の痛み、義歯、飲み込み、便通、体調、気分など、さまざまな原因を考えます。

施設で食事を提供しない短時間型の事業所でも、本人やご家族から食生活について聞き取ることはできます。

必要に応じて、ケアマネジャーや管理栄養士、医療機関などへ情報をつなぎます。

運動量だけを増やすのではなく、身体をつくる栄養状態も確認することが大切です。

体重の変化を継続して見る

体重は、栄養や健康状態を考えるための一つの情報です⚖️

一回の測定だけで判断せず、以前からどのように変化しているかを確認します。

短期間で体重が大きく減っている場合は、食事量の減少や体調変化が隠れている可能性があります。

反対に、急に体重が増えている場合も、単純に栄養状態が良くなったとは限りません。

測定条件をできるだけそろえ、変化があれば関係職種へ共有します。

体重だけでなく、衣服のゆるさ、食事量、疲れやすさ、活動量なども一緒に見ます。

口腔機能は食事と会話を支える

口には、かむ、飲み込む、話す、表情をつくるなど、生活に欠かせない役割があります👄

口腔状態が悪くなると、硬い物を避けるようになったり、食事量が減ったりすることがあります。

会話がしにくくなれば、人との交流を避けるきっかけになる場合もあります。

食事中のむせ、食べこぼし、口の中へ食べ物が残る、声が聞き取りにくくなったなどの変化を観察します。

異常が見られる場合は、歯科医師、歯科衛生士、医療機関などの専門職へつなぐことが重要です。

口腔体操を楽しく続ける

事業所では、状態に応じて、口や舌を動かす体操、発声、呼吸などを取り入れることがあります😊

ただ回数を数えるだけではなく、歌、早口言葉、会話などと組み合わせることで、楽しく参加しやすくなります。

口を大きく動かすことが難しい方や、疲れやすい方もいるため、無理に全員同じ動きを求めません。

痛みや違和感がある場合は中止し、専門職へ相談します。

体操の実施だけで満足せず、食事や会話にどのような変化があるかを確認します。

認知機能を使う活動

身体を動かす際には、周囲を見る、順番を覚える、判断する、注意を切り替えるなど、認知機能も使っています🧠

色や数字に合わせて足を動かす、簡単な計算をしながら体操する、音楽に合わせて動くなど、楽しみながら考える活動を取り入れられます。

ただし、できなかったことを指摘し続けると、自信を失う可能性があります。

難し過ぎる課題を一律に行うのではなく、本人が少し考えればできる内容へ調整します。

正解だけを求めず、参加し、考え、他者と笑い合う過程を大切にします🌸

認知症の方へ分かりやすく伝える

複数の指示を一度に伝えると、何をすればよいか分からなくなる方がいます。

「立って、向こうまで歩いて、椅子へ座ってください」とまとめて伝えるのではなく、一つずつ短く説明します💬

実際に動きを見せたり、進む方向へ目印を置いたりすることも効果的です。

間違いを強く訂正するのではなく、安心して次の行動へ移れるよう支援します。

初めての場所や担当者の変更によって不安が高まる場合もあるため、できるだけなじみのある流れをつくります。

社会参加も大切なリハビリ

利用者様がデイサービスへ通う目的は、運動だけではありません。

家にいる時間が長い方にとって、外出し、身だしなみを整え、人と会話すること自体が大切な活動です🚐

ほかの利用者様と挨拶する、役割を持つ、行事へ参加することで、生活に張り合いが生まれることがあります。

施設内での交流を、地域活動や外出へつなげることも考えられます。

「以前は町内会へ参加していた」

「近所の友人と喫茶店へ行きたい」

本人が大切にしてきた社会とのつながりを聞き取り、目標へ取り入れます。

本人の役割をつくる

支援を受けるだけではなく、誰かの役に立つ機会を持つことは、自信や意欲につながります🌱

タオルを配る、植物へ水をあげる、ほかの利用者様へ声をかけるなど、本人が安全に行える役割を考えます。

元料理人の方に料理の話を聞く、園芸が得意な方に花の育て方を教えてもらうなど、これまでの経験を生かす方法もあります。

すべてを職員が先回りして行うのではなく、本人が参加できる余地を残すことが重要です。

レクリエーションにも目的を持たせる

ボール運動、手芸、音楽、園芸、ゲームなどの活動は、楽しむだけでなく、手指操作、姿勢、注意、会話などを使う機会になります🎨

ただし、職員側の都合で全員へ同じ活動を行うと、興味を持てない人もいます。

本人の好みや過去の生活を聞き、参加方法を選べるようにします。

見ているだけ、応援するだけでも参加の一つです。

無理に活動へ参加させるのではなく、安心して過ごせる居場所をつくります。

ICTで記録と情報共有を効率化する

タブレットや介護ソフトを使い、利用者様の状態、訓練内容、体調、食事などを記録する事業所が増えています📱

紙から転記する作業を減らし、職員同士で情報を共有しやすくなります。

写真やグラフを使えば、以前の状態と比較し、本人やご家族へ変化を説明しやすくなる場合があります。

ただし、端末へ入力することへ集中し、利用者様との会話や観察がおろそかになってはいけません。

ICTは支援を効率化する道具であり、利用者様を見ることに代わるものではありません。

LIFEをケア改善へ生かす

介護分野では、利用者の状態やケアに関する情報を収集し、フィードバックを活用してサービス改善へつなげる科学的介護情報システム「LIFE」が運用されています。厚生労働省は、LIFEのフィードバックを事業所でのケア改善へ活用するための資料や説明会を公開しています。厚生労働省

データを提出すること自体を目的にするのではなく、結果を見て支援を振り返ることが重要です📊

似た状態の利用者と比べて活動量が低い、一定期間で生活機能が変化しているなどの情報を、現場での観察と組み合わせます。

数値だけでは本人の思いや生活背景は分かりません。

データと会話、日々の観察を合わせて考える必要があります。

動画や写真を活用する

本人の同意と個人情報への配慮を前提として、歩行や立ち上がりの様子を動画で確認する方法があります🎥

自分の動きを画面で見ることで、姿勢や足の位置を理解しやすくなる方もいます。

以前の映像と比較すれば、本人が変化を実感できる場合があります。

ただし、撮影データを個人端末へ保存したり、許可なく第三者へ見せたりしてはいけません🔐

撮影目的、保存方法、削除時期を明確にします。

オンラインで専門職と連携する

事業所内に常時配置されていない専門職と、オンラインで相談する方法も考えられます💻

利用者様の状態や記録を共有し、運動、栄養、口腔、福祉用具などについて助言を受けます。

ただし、映像だけでは触れた感覚や細かな状態を把握できない場合があります。

オンライン相談で確認できる範囲と、直接評価が必要な範囲を区別します。

個人情報を安全に扱う

介護記録には、病歴、家族、生活状況など、重要な個人情報が含まれています🔐

タブレットを誰でも操作できる状態にしない、パスワードを共有し過ぎない、画面を開いたまま放置しないなど、基本的な管理が必要です。

メールや連絡アプリで情報を送る場合も、事業所で認められた方法を使用します。

便利さを優先して、個人のスマートフォンへ記録を残してはいけません。

地域とのつながりをつくる

リハビリデイサービスは、施設内で訓練を提供するだけでなく、地域の高齢者が孤立しないための拠点にもなり得ます🏘️

地域行事、介護予防教室、相談会などを通じて、介護が必要になる前から住民と関わることができます。

本人がデイサービスの利用を卒業した後も、地域の活動へ参加できれば、運動や交流を継続しやすくなります。

事業所だけで抱え込まず、自治体、医療機関、地域包括支援センター、住民活動などと連携することが大切です。

まとめ

これからのリハビリデイサービスには、身体機能だけでなく、栄養、口腔、認知機能、意欲、社会参加を含めた支援が求められます。

十分に食べられているか、口の状態に変化がないか、人との交流が減っていないかを確認します。

運動、食事、会話、役割、外出を一つの生活として捉えることが重要です。

ICTやLIFEを活用すれば、状態の変化を記録し、支援を振り返りやすくなります。

しかし、データや機器だけでは、本人が何を大切にしているのかまでは分かりません。

本人との会話や日々の表情を大切にしながら、デジタル技術と多職種の専門性を組み合わせる。

身体を鍛える場所から、その人の食べる力、話す力、考える力、社会とつながる力を支える場所へ。

その総合的な技術が、これからのリハビリデイサービスをさらに価値あるものへ進化させていくのです🧠🍽️📱✨

ami NEWS~身体を動かせる場所へ~

皆さんこんにちは!

リハ&ナースステーションamiの更新担当の中西です!

 

~身体を動かせる場所へ~

 

リハビリデイサービスには、歩行が不安定な方、持病のある方、疲れやすい方、認知機能に不安のある方など、さまざまな利用者様が通っています。

運動や移動の機会を増やすことは大切ですが、その分、転倒、体調変化、脱水、誤嚥、送迎中の事故などへ注意する必要があります。

安全管理とは、危険を恐れて何もさせないことではありません。

本人が持っている力を生かしながら、起こり得るリスクを予測し、必要な支援や環境を整えることです😊

また、一人の職員だけですべての状態を判断することはできません。

介護職員、看護職員、機能訓練指導員、ケアマネジャー、主治医、ご家族などが情報を共有することで、安全で継続的な支援につながります。

今回は、リハビリデイサービスにおける安全管理と多職種連携の技術についてご紹介します。

送迎前から安全管理は始まっている

リハビリデイサービスの一日は、利用者様を自宅へ迎えに行く送迎から始まります🚐

送迎時には、玄関までの段差、路面の状態、雨や雪、車両の乗降位置などを確認します。

いつも自分で歩いてくる方が玄関から出てこない場合、体調不良や転倒が起きている可能性もあります。

本人の表情や歩き方を確認し、普段との違いがあれば事業所へ報告します。

車両へ乗る際は、足元、手すり、頭上への接触などに注意します。

シートベルトや車いす固定装置が正しく使用されているかを確認し、急発進や急ブレーキを避けます。

到着時の健康状態を確認する

事業所へ到着したら、本人の表情、会話、顔色、歩行状態などを確認します👀

必要に応じて体温、血圧、脈拍などを測定します。

しかし、数値だけで安全を判断してはいけません。

普段より反応が遅い、息切れがある、強い痛みを訴えている場合には、運動内容を変更する必要があります。

前日の転倒、発熱、食欲低下、睡眠不足、薬の変更なども確認します。

本人から情報を聞き取りにくい場合は、ご家族の連絡帳や送迎時の申し送りが重要です📋

転倒リスクを環境から減らす

利用者様の身体機能だけでなく、施設環境にも転倒の原因があります。

床の水濡れ、めくれたマット、通路へ出た椅子、電源コード、暗い照明などを確認します🔍

歩行器や杖が通れる幅を確保し、利用者様同士の動線が交差し過ぎないようにします。

立ち上がる場所には、安定した椅子や手すりを用意します。

キャスター付きの椅子は、立ち上がる際に動く危険があるため注意が必要です。

「本人が注意すればよい」と考えるのではなく、注意力が低下していても安全に動きやすい環境をつくります。

介助し過ぎない安全管理

転倒が心配だからといって、すべての移動で身体を強く支えると、本人が力を使う機会を減らしてしまいます。

必要以上の介助は、自立を妨げる可能性があります。

一方、本人の能力以上のことを任せると事故につながります⚖️

立ち上がるまで見守るのか、手を添えるのか、身体を支えるのかを、その日の状態に応じて判断します。

介助方法を職員ごとに変えると、本人が混乱することがあります。

安全な介助位置や声かけをチームで共有します。

運動中の体調変化を見逃さない

運動中は、顔色、呼吸、発汗、会話、動作速度などを確認します。

本人が痛みや苦しさを我慢していないか、こまめに声をかけます💬

胸部の不快感、強い息切れ、めまい、急な脱力など、普段と異なる症状が見られた場合は、運動を中止して安全な姿勢を取ります。

無理に歩いて休憩場所まで移動させず、必要に応じて椅子や車いすを近くへ用意します。

緊急性が疑われる場合は、看護職員や責任者へ連絡し、事業所の手順に従って対応します。

水分不足へ注意する

高齢者は、自分から喉の渇きを訴えないことがあります。

運動、入浴、暑い季節などでは、特に水分不足へ注意が必要です💧

来所時の様子、飲水量、食事量、排泄状態などを確認し、適切なタイミングで水分を勧めます。

ただし、水分量に制限がある方や、飲み込みに注意が必要な方もいます。

全員へ同じ量を一律に勧めるのではなく、本人の状態や指示内容を確認します。

室温や湿度、換気も調整し、暑さを我慢して運動する環境をつくらないことが大切です。

食事時の安全確認

食事を提供する事業所では、姿勢、食形態、食べる速度、むせなどを確認します🍚

椅子へ浅く座り、身体が傾いた状態では、安定して食事を取りにくくなります。

足が床や足台へ付くようにし、身体を起こした姿勢を整えます。

食事中に頻繁にむせる、声が変わる、食事に時間がかかるなどの変化があれば、関係職種へ共有します。

食べる量が減っている場合も、「好き嫌い」で終わらせず、口腔状態、体調、食事姿勢、気分などを確認します。

入浴時の事故を防ぐ

入浴では、脱衣所と浴室の温度差、濡れた床、浴槽のまたぎ、立ちくらみなどへ注意します🛁

入浴前に体調を確認し、無理に入浴してもらわない判断も必要です。

手すり、シャワーチェア、滑り止めなどを使用し、本人ができる動作は見守りながら行ってもらいます。

介助者が一人で無理に身体を持ち上げると、利用者様と職員の双方が転倒する可能性があります。

必要な人数や福祉用具を検討します。

緊急時の対応手順を共有する

施設内で転倒や急病が発生した場合に備え、誰が本人へ対応し、誰が救急要請し、誰がほかの利用者様を誘導するのかを決めておきます🚨

緊急連絡先、AED、救急用品、避難経路などを、全職員が確認します。

マニュアルが棚へ置かれているだけでは、緊急時に活用できません。

定期的な訓練を行い、実際の動きを確認します。

訓練後には、連絡が遅れた、救急車の誘導担当が不明だったなどの課題を整理し、手順を改善します。

転倒後は原因を分析する

転倒が起きた際は、本人を責めたり、職員個人の注意不足だけで終わらせたりしてはいけません。

どこで、何をしているときに、どの方向へ転倒したのかを確認します📝

床が滑っていたのか、靴が合っていなかったのか、急いでいたのか、介助方法が適切でなかったのかなど、複数の要因を考えます。

同じ事故を防ぐため、環境、動線、声かけ、訓練内容を見直します。

本人の活動をすべて禁止するのではなく、安全に続ける方法を検討することが重要です。

多職種で異なる視点を持ち寄る

介護職員は、食事、排泄、移動、会話など、日常生活全体の様子を把握しやすい立場です。

看護職員は、健康状態や医療面の変化を確認します。

機能訓練指導員は、身体機能や動作を評価し、訓練内容を考えます🤝

それぞれが別々に働くのではなく、情報を共有することで、利用者様を多面的に理解できます。

たとえば、訓練中の歩行は安定していても、介護職員から「午後になるとトイレ移動でふらつく」という情報があれば、疲労を含めて計画を見直せます。

ケアマネジャーとの連携

ケアマネジャーは、本人やご家族の希望を踏まえ、複数の介護サービスを調整します。

デイサービスでの変化を具体的に伝えることで、ケアプランや他サービスの見直しへつながることがあります📞

「元気になりました」だけではなく、歩行距離、介助量、転倒、食事、本人の希望などを具体的に報告します。

自宅での問題について情報を受けた場合は、施設での訓練内容へ反映します。

施設と自宅を別々に考えず、一つの生活として支援することが大切です。

主治医や医療機関との情報共有

体調変化や運動上の注意事項について、必要に応じて主治医や医療機関から情報を得ます🏥

退院後に利用を開始する場合は、入院中の状態、注意すべき動作、継続する運動などを確認できると、支援を始めやすくなります。

ただし、介護事業所の職員が独自に診断や治療を行うことはできません。

異常が疑われる場合は、医療職や医療機関へつなぐことが重要です。

ご家族の負担も把握する

利用者様が自宅で安全に暮らすためには、ご家族の状況も重要です。

毎日の移乗や入浴介助によって、ご家族の腰や身体へ負担がかかっている場合があります。

本人の能力を生かした介助方法や福祉用具を共有することで、家族の負担を減らせる可能性があります🏠

一方で、ご家族へ過剰な訓練や見守りを求めると、新たな負担になります。

家庭で無理なく続けられる方法を一緒に考えます。

職員の安全も守る

利用者様の安全を守るためには、職員が健康で安全に働ける環境も必要です。

無理な抱え上げや不安定な姿勢での介助は、腰痛や事故につながります⚠️

利用者様の状態に応じて、複数人で介助する、移乗用具を使う、家具配置を変えるなどの対策を行います。

職員が休憩を取れず、疲労した状態で業務を続けることも判断ミスの原因になります。

チームで声をかけ合い、無理を一人で抱え込まないことが重要です。

まとめ

リハビリデイサービスの安全管理は、転倒しそうな人を動かさないことではありません。

その日の体調、身体機能、環境、介助方法を確認し、本人が安全に力を発揮できる条件を整えることです。

送迎、運動、食事、入浴、排泄など、すべての場面に異なるリスクがあります。

異常が発生した場合に備え、緊急対応や連絡手順を共有し、訓練を行います。

介護職員、看護職員、機能訓練指導員、ケアマネジャー、医療機関、ご家族が情報をつなぐことも欠かせません。

危険を予測しながら、本人のできることを奪わず、安心して挑戦できる環境をつくる。

その安全管理と多職種連携の技術が、質の高いリハビリデイサービスを支えているのです🛡️🤝✨

ami NEWS~運動を生活の力へ~

皆さんこんにちは!

リハ&ナースステーションamiの更新担当の中西です!

 

~運動を生活の力へ~

 

リハビリデイサービスでは、体操、マシントレーニング、歩行練習、立ち上がり練習など、さまざまな機能訓練が行われています。

しかし、運動の回数を増やしたり、重い負荷をかけたりすれば、必ず生活が良くなるわけではありません。

重要なのは、利用者様の身体状態や生活目標に合わせ、安全な方法で運動を行い、その成果を日常生活へつなげることです。

通所介護には、日帰りで介護や健康確認、生活機能の向上に向けた機能訓練などを提供する役割があります。訓練を施設の中だけで完結させず、自宅での移動や家事、外出へつなげる視点が欠かせません。松戸市サイト

今回は、リハビリデイサービスにおける運動・歩行・生活動作訓練の技術についてご紹介します

運動前の体調確認

訓練を始める前には、利用者様の表情、会話、睡眠、食事、水分、痛み、疲労などを確認します

必要に応じて、体温、血圧、脈拍などを確認し、普段と大きな違いがないかを見ます。

数値だけが正常でも、顔色が悪い、反応が鈍い、強い倦怠感がある場合は注意が必要です。

本人が「大丈夫」と話していても、無理をしている可能性があります。

前日に転倒した、薬が変わった、朝食を食べていないなどの情報が、運動中の安全へ影響することもあります。

予定されたメニューをすべて実施することより、その日の状態に合わせて調整することが大切です。

準備運動で身体を動かしやすくする

いきなり立ち上がりや負荷運動を行うのではなく、座位での足踏み、肩や足首の運動、ゆっくりとした呼吸などから始めます

準備運動には、身体を動かすことへの不安を和らげ、スタッフがその日の動きを確認する意味もあります。

左右で動きに差がある、いつもより関節が動かしにくい、呼吸が速いなどの変化が見つかることがあります。

痛みを我慢して大きく動かすのではなく、無理のない範囲で行います。

「痛いほど効いている」という考え方は危険です⚠️

表情や呼吸を確認しながら、本人が安心して取り組める動きを選びます。

立ち上がり動作を細かく見る

椅子から立ち上がる動作には、足を引く、身体を前へ傾ける、足へ体重を移す、膝と股関節を伸ばすという複数の動きがあります

立てないからといって、脚の筋力だけが原因とは限りません。

椅子が低過ぎる、足の位置が前過ぎる、身体を前へ動かすことが怖いなど、さまざまな理由があります。

スタッフがすぐに腕を引いて立たせてしまうと、本人が持っている力を使う機会を減らすことがあります。

椅子の高さや足の位置を調整し、必要な部分だけを支援します。

自分でできた感覚を積み重ねることが、生活上の自信にもつながります

筋力訓練は目的を明確にする

脚を伸ばす運動、膝を上げる運動、かかとを上げる運動などには、それぞれ異なる目的があります

歩行時に足が上がりにくい方、立位が安定しない方、立ち上がりが難しい方では、重点的に行う運動も変わります。

回数だけを増やすのではなく、姿勢と動きの質を確認します。

反動を使う、息を止める、身体が大きく傾くといった状態では、本来の目的とは違う部分へ負担がかかる可能性があります。

負荷が軽くても、正しい姿勢でゆっくり動かすことで、本人が動きを意識しやすくなります。

運動後の痛みや疲労が長く残っていないかも確認します。

マシントレーニングの安全管理

リハビリデイサービスでは、専用の運動機器を使用することがあります⚙️

機器を安全に使うためには、座席位置、背もたれ、足の位置、負荷などを利用者様に合わせて設定します。

前回と同じ設定であっても、その日の体調や衣服によって姿勢が変わる場合があります。

開始前に固定部分や可動部分を確認し、手足を挟む危険がないかを見ます。

スタッフが離れた状態で無理に続けないよう、停止方法も説明します。

重い負荷を動かすことを競うのではなく、本人の目的に合った範囲で安全に行うことが重要です。

バランス訓練で転倒リスクへ備える

歩くためには筋力だけでなく、身体の傾きを感じ、姿勢を立て直す能力が必要です。

立位で左右へ体重を移す、手を伸ばして物へ触れる、方向を変えるなど、日常生活に近い動きを練習します

バランス訓練では、ふらつきが起こる可能性を前提に、安全な環境を整えます。

すぐにつかまれる手すり、介助者の位置、床の状態、周囲の障害物などを確認します。

不安定な用具を使うこと自体が目的ではありません。

本人が生活で必要とする範囲を考え、転倒の危険を高めない方法を選びます。

歩行練習は足元以外も確認する

歩行を見る際には、歩幅や足の上がり方だけでなく、視線、腕の動き、身体の傾き、方向転換、疲労なども確認します

平らな直線だけを歩けても、自宅では曲がり角や狭い場所があります。

人を避ける、ドアを開ける、荷物を持つといった動作も必要です。

まず安全な環境で基本的な歩行を確認し、状態に応じて方向転換や障害物への対応を練習します。

歩行器や杖を使っている場合は、高さや先端部の状態も確認します。

道具が本人の身体に合っていないと、かえって姿勢が崩れる可能性があります。

方向転換は転倒しやすい場面

歩行中の方向転換では、足を交差させる、身体だけを急にひねるなどの動きによって、バランスを崩すことがあります。

狭いトイレや自宅の廊下では、方向転換を行う機会が多くあります

小さな歩幅で複数回に分けて向きを変える、手すりを使う、十分に立ち止まってから動くなど、安全な方法を練習します。

「早く向きを変える」ことではなく、「安定して向きを変える」ことが大切です。

本人が急ぐ癖を持っている場合は、声かけによって一動作ずつ確認します。

段差昇降を生活へつなげる

玄関、勝手口、浴室、歩道など、生活の中にはさまざまな段差があります。

段差訓練では、足を高く上げる力だけでなく、支持する脚の安定性、手すりの位置、足を置く場所などを確認します

施設の訓練用段差と自宅の段差では、高さや幅が異なる場合があります。

自宅環境の情報を確認し、できるだけ実際の状況をイメージして行います。

杖を使用する場合は、杖と足を動かす順番を繰り返し練習します。

ただし、本人の状態によっては段差を避ける環境整備の方が安全な場合もあります。

訓練だけで解決しようとせず、福祉用具や手すりも検討します。

日常生活動作そのものを訓練にする

タオルをたたむ、洗濯物を干す、棚から物を取る、荷物を運ぶといった生活動作も、機能訓練になります

利用者様にとってなじみのある動作は、運動だけを繰り返すより目的を理解しやすい場合があります。

たとえば、立ったまま洗濯物をたたく動作では、立位保持、重心移動、手の操作などを同時に使います。

料理動作では、立位、移動、道具操作、手順の確認などが必要です。

ただし、できることを単なる作業として任せるのではなく、本人の目標と安全性を考えて実施します。

二つの動作を同時に行う難しさ

日常生活では、歩きながら会話する、荷物を持ちながら移動するなど、複数のことを同時に行います。

身体を動かすことへ注意を集中すれば安全でも、会話や周囲の音へ意識が向くと、歩行が不安定になる方もいます

状態に応じて、簡単な会話をしながら歩く、物を運びながら移動するなどの練習を行います。

ただし、難易度を急に上げると転倒につながるため、必ず安全を確保します。

本人が混乱した場合は、一つの動作へ戻します。

できないことを無理に続けるのではなく、どの条件で不安定になるのかを見つけることが重要です。

休憩も訓練の一部

高齢者の運動では、休まず続けることが良いとは限りません。

疲労によって足が上がらなくなったり、注意力が低下したりすると、転倒しやすくなります☕

運動中の呼吸、発汗、顔色、会話の様子を確認し、適切なタイミングで休憩します。

本人が疲れを言い出しにくい場合もあるため、スタッフから声をかけます。

休憩後にどの程度回復するのかを見ることも、生活上の活動量を考える情報になります。

自宅で続けられる運動を提案する

週に数回施設で運動するだけでなく、自宅で安全に続けられる動きを提案することもあります

椅子に座った足踏み、食事前後の立ち上がり、廊下を使った歩行など、生活の中へ取り入れやすい内容を考えます。

複雑な運動や回数の多いメニューは、続かない場合があります。

本人が覚えやすく、家族が見守りやすい方法を選びます。

痛みや体調不良があるときは中止するなど、注意点も分かりやすく説明します。

まとめ

リハビリデイサービスの運動技術は、機器を使って筋力を鍛えることだけではありません。

運動前に体調を確認し、準備運動、立ち上がり、筋力、バランス、歩行、方向転換、段差などを段階的に行います。

一つひとつの動きを、トイレ、入浴、買い物、家事、外出といった生活場面へ結び付けます。

負荷や回数を増やすことより、正しい姿勢で安全に継続できることが重要です。

休憩や環境調整も含め、その日の状態に合った訓練を選びます。

施設内でできた動きを、自宅で実際に使える力へ変えていく。

その運動指導と生活動作訓練の技術が、利用者様の自立した暮らしを支えているのです‍♀️✨

ami NEWS~暮らしから考える~

皆さんこんにちは!

リハ&ナースステーションamiの更新担当の中西です!

 

~暮らしから考える~

 

リハビリデイサービスでは、利用者様に運動してもらうことだけが目的ではありません。

大切なのは、その方が住み慣れた自宅で、できる限り自分らしい生活を続けられるよう支援することです。

厚生労働省が紹介する通所系サービスでも、心身機能の維持・向上だけでなく、日常生活の自立や生活機能の向上が重要な目的とされています。つまり、筋力を鍛えること自体が最終目標ではなく、運動によって「何ができるようになりたいのか」を考える必要があります。介護検索

今回は、利用者様一人ひとりに合った支援を行うための、アセスメントと個別計画の技術についてご紹介します😊

最初に確認するのは「できないこと」だけではない

リハビリデイサービスを利用する方には、歩行への不安、立ち上がりにくさ、転倒経験、体力低下など、さまざまな悩みがあります。

しかし、できないことだけを探してしまうと、その方が持っている力や意欲を見落としてしまいます。

「手すりがあれば立てる」

「短い距離なら一人で歩ける」

「料理は難しいが、食器を並べることはできる」

このように、現在できていることや、工夫すればできることを確認することが大切です🔍

できる動作を把握すれば、その力を生かしながら次の目標を考えられます。本人が持つ能力を奪わず、必要な部分だけを支援することが、自立支援につながります。

本人が望む生活を聞き取る

同じように歩行が不安定な方でも、目標は一人ひとり違います。

ある方は「一人でトイレへ行きたい」と考え、別の方は「近所のスーパーへ買い物に行きたい」と希望しているかもしれません。

「孫の結婚式へ出席したい」

「以前のように庭の手入れをしたい」

「家族と一緒に外食したい」

このような生活上の希望を聞き取り、訓練の目的へつなげます🌸

本人にとって意味のある目標であれば、運動へ取り組む意欲も生まれやすくなります。

反対に、施設側が一方的に「筋力をつけましょう」と説明しても、本人が必要性を感じられなければ、継続が難しくなる場合があります。

身体機能を客観的に確認する

個別計画を作成する際には、本人の希望だけでなく、現在の身体状態を客観的に把握します📏

立ち上がり、立位保持、歩行、方向転換、段差昇降などの動作を確認し、どこに不安定さがあるのかを見ます。

椅子から立つ際に手すりが必要なのか、歩き始めにふらつくのか、疲れると足が上がりにくくなるのかによって、必要な支援は異なります。

測定を行う場合は、毎回できるだけ同じ条件にそろえることが重要です。

椅子の高さ、靴、使用する杖、測定する場所などが違うと、以前の結果と単純に比較できないことがあります。

数値だけで判断せず、表情、疲労、痛み、息切れなども確認します。

日常生活動作を確認する

施設内で歩けていても、自宅では生活に困っている場合があります。

施設は床が平らで、手すりや広い通路が整っています。一方、自宅には敷居、狭い廊下、低い椅子、滑りやすい場所などがあるかもしれません🏠

食事、着替え、排泄、入浴、整容など、日常生活のどの場面で支援が必要なのかを確認します。

たとえば、歩行能力に大きな問題がなくても、衣服を上げ下げする間に立位を保てなければ、トイレ動作に不安が残ります。

浴槽をまたぐには、片脚で身体を支える力や、手すりを握りながら足を動かす能力が必要です。

生活動作を細かく分け、どの部分が難しいのかを分析することが重要です。

自宅環境をイメージする

利用者様やご家族から、自宅の段差、手すり、家具、寝具、トイレ、浴室などの情報を聞き取ります🛏️

「玄関に二段の段差がある」

「夜間は廊下が暗い」

「いつも低い座椅子へ座っている」

こうした情報が分かれば、実際の生活に近い訓練を考えられます。

必要に応じて、ケアマネジャーや関係職種と情報を共有し、福祉用具や住宅環境の見直しへつなげることもあります。

身体を鍛えるだけで解決しようとするのではなく、環境を整えることで安全にできることを増やすという視点も大切です。

目標は具体的に設定する

「元気になる」「歩けるようになる」という目標だけでは、達成できたかどうかを判断しにくくなります。

「手すりを使い、自宅のトイレまで安全に移動する」

「家族と一緒に近所の公園まで行く」

「玄関の段差を見守りで昇り降りする」

このように、生活場面をイメージできる目標へ落とし込みます🎯

長期的な目標だけでなく、そこへ近づくための短期目標も設定します。

いきなり屋外を長距離歩くことが難しい場合は、まず立ち上がりを安定させ、次に施設内歩行、方向転換、段差練習というように段階を組み立てます。

個別性のある訓練内容を考える

同じ運動機器を使用していても、負荷、回数、姿勢、目的は利用者様によって変わります。

脚の筋力を高めたい方と、関節の動きを保ちたい方では、適切な方法が異なります。

また、体調や既往歴によっては、避けるべき動きや注意すべき症状があります⚠️

その日の状態を確認し、無理に予定どおり進めないことも技術の一つです。

体調が優れない日は、負荷を下げる、座位中心に変更する、休息を増やすなど、安全を優先します。

運動量を増やすことだけが良い支援ではありません。

継続できる負荷を見極めることが重要です。

定期的に評価して計画を見直す

個別機能訓練では、計画を作って終わりではなく、進捗を評価し、必要に応じて内容を見直す考え方が重視されています。厚生労働省の資料でも、個別機能訓練計画の進捗を定期的に評価し、訓練内容などを見直すことが示されています。厚生労働省

以前より歩行距離が伸びていても、本人が疲れやすくなっている場合があります。

数値が変わらなくても、転倒への不安が減り、自分から外出するようになったのであれば、生活面では大きな変化です😊

身体機能、生活動作、本人の気持ち、ご家族の負担などを総合的に評価します。

目標を達成した場合は、次の目標を本人と一緒に考えます。

状態が変化した場合には、現在の計画へこだわらず、現実的な内容へ調整することが大切です。

本人へ分かりやすく説明する

専門用語や数値だけを並べても、利用者様には訓練の意味が伝わりにくいことがあります。

「この運動は、立ち上がるときに使う脚の力を保つためです」

「方向転換の練習は、ご自宅の狭い廊下で安全に向きを変えるために行います」

このように、生活とのつながりを説明します💬

本人が目的を理解すると、施設内だけでなく、自宅でも姿勢や動きを意識しやすくなります。

できたことは具体的に伝え、努力を認める声かけも重要です。

ご家族との情報共有

施設での様子と、自宅での様子が異なることは珍しくありません。

施設では意欲的に歩いていても、自宅では転倒が怖くてほとんど動いていない場合があります。

反対に、施設では慎重でも、自宅では一人で無理をして動いていることがあります。

ご家族から生活状況を聞き、施設で確認した変化も共有します🤝

ただし、家族の希望だけで目標を決めず、本人の意向を大切にする必要があります。

本人、ご家族、事業所、ケアマネジャーなどが同じ方向を向くことで、支援の効果を生活へつなげやすくなります。

記録は支援をつなぐために行う

訓練内容、本人の反応、体調、歩行状態、会話などを記録します📋

「訓練実施、問題なし」だけでは、次の担当者が具体的な状態を把握できません。

「立ち上がり時に右側へ重心が偏った」

「昨日より疲労感が強く、歩行練習を短縮した」

「本人から一人で買い物へ行きたいとの希望があった」

このように、観察した事実や本人の言葉を具体的に残します。

記録は、担当者が変わっても同じ方向性で支援するための大切な技術です。

まとめ

リハビリデイサービスの個別計画は、運動メニューを並べるだけのものではありません。

本人がどのような生活を送りたいのかを聞き、身体機能、日常生活動作、自宅環境を確認します。

そのうえで、具体的な目標を設定し、一人ひとりに合った訓練を組み立てます。

定期的に状態を評価し、本人やご家族、関係職種と情報を共有しながら計画を見直します。

身体の数値だけではなく、外出が増えた、自信を取り戻した、家族との会話が増えたといった生活の変化を見ることも大切です。

その人の「できること」と「やりたいこと」を結び付け、毎日の暮らしへつなげていく。

そのアセスメントと計画作成の技術が、リハビリデイサービスの支援を支えているのです📝🌱✨